私のようにジギー・スターダスト時代を知らないファンにとって、貴重な映像が「Ziggy Stardust And The Spiders From Mars: The Motion Picture」です。
この映像はジギー・スターダストの最終公演となった「ロンドン・ハマースミスオデオン公演(1973.7.3)」の2日間をD.A.ペネベイカーがフィルムに収め編集したものです。
この公演の後半には「ジーン・ジニー」でジェフ・ベックがゲスト参加しているらしいのですが、その映像は削除され、幻となっています。
2つのDVD
ジギー・スターダスト(VAP) image by Amazon
最初に私が購入したものはVAPから発売されたものでした。
おそらく2000年に発売されたものです。
ジギー・スターダスト(30周年記念盤) image by Amazon
もう一つは「30周年記念DVD」で2003年にEMIから発売されました。
このDVDは映像もサウンドもリマスターされ、前述のVAPのものから格段にクオリティーが向上しています。
映像だけをとっても、VAPのものはフィルムの縦線や粒子の粗さが目立ち、色合いもはっきりしません。
1973年、暗いステージで撮影されたフィルムなので、無理もないかもしれません。
しかし、リマスターされたEMI盤はかなりきれいな映像になっています。
さらに、音声も5.1chサラウンドにグレードアップされました。
収録曲
収録曲(チャプター)は以下です。
- Opening Credits/Intro
- Hang On To Yourself
- Ziggy Stardust
- Watch That Man
- Wild Eyed Boy From Freecloud
- All The Young Dudes
- Oh! You Pretty Things
- Moonage Daydream
- Changes
- Space Oddity
- My Death
- Cracked Actor
- Time
- The Width Of A Circle
- Band Introduction
- Let’s Spend The Night Together
- Suffragette City
- White Light/White Heat
- Farewell Speech
- Rock ‘N’ Roll Suicide
- End Credits
ジギー期の名曲が余さず入っています。
どこを選んでも名曲ぞろいです。
好きな箇所をピックアップしようとして、全部になってしまったので、止めました。
この映像を観れば、ジギー・スターダストも伝説ではなくなります。
視聴後記
このDVDはライブ映像だけでなく、観客や舞台裏といったドキュメンタリー的なカットが多数入っています。
そのため、当時のライブがどのようなものだったのかを知る貴重な資料ともなっています。
ボウイのパフォーマンスが劇的なことは言うまでもありませんが、リンゼイ・ケンプに師事して身につけたといわれるパントマイムの技量もはっきりと分かります。
ミック・ロンソンのギターパフォーマンスの間に着替えをしていたりする映像も挟んでありますので、サウンドだけだと不自然に感じるパートも「なるほど」とうなづけたりしました。
今となっては古くさいと感じなくもないですが、私にとっては貴重な宝物となったDVDが「Ziggy Stardust And The Spiders From Mars: The Motion Picture」だったのです。
そして、なにより重要なことは、このDVDに収められた公演がジギー・スターダストの最後だということです。
あまりにも、あっさりとデヴィッド・ボウイは別れの挨拶をし、ジギー・スターダストを葬ったのでした。
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コメント
やまりんさん、おはようございます。
今日は、ボウイのアニヴァーサリー・リイシューCDについてお話しします。
「レッツダンス」以前のRCA期の全ての発売契約を得たEMIは、次々にリイシュー盤を発売しました。
30周年シリーズの第1弾は「ジギー・スターダスト」でした。
飛びついて購入しましたが、初回限定盤が欠陥品で回収騒ぎに、改良盤が出されましたが、完璧には改良されず、中途半端でした。それでも「ジギー」の最強盤ではありました。日本盤で購入したのはこれだけで、後は輸入盤になります。
それには理由がありました。
第2弾以降、日本盤はCCCD盤での発売だったのです。
今では、あまり見なくなりましたが、当時多くのCDがCCCD盤で発売されていました。
コピー防止のCCCD盤は、なんとなく音質も悪いように思えて、世間的にも大変評判が悪いものでした。
第2弾は「ジギー・スターダスト・ザ・モーション・ピクチャー」です。
スペシャルBOX仕様のレッドCD盤は最初はCCCD盤ではない通常CDの存在は確認されず、あきらめて英国盤CCCD盤と通常CD盤で出されたアメリカ盤ジュエルケース盤の両方を購入しました。(アメリカ・ヴァージン盤は何故か毎回通常CD盤でした。)
のちに、アメリカ盤BOX仕様の通常CD盤をアマゾンで見つけて、即購入しました。
この「モーピク」から「ダイアモンドの犬」までのアニヴァーサリー盤とアニヴァーサリーから外れての「デビッドライブ」「ステージ」のスペシャルリイシュー盤まで、日本盤は全てCCCD盤で出されたのです。
第3弾「アラジンセイン」以降、EU盤は、なぜかCCCD盤と通常CD盤の両方で出されました。両方出す理由がまったく分かりませんでした。
当然、「アラジン」、「ダイアモンド」、「ライブ」「ステージ」はEU盤通常CDを購入しました。
「ライブ」と「ステージ」は「モーピク」と同様に、仕様がスペシャルパッケージ盤と通常ジュエルケース盤で出されました。
勿論、スペシャルパッケージを購入しました。
その後は、アニヴァーサリーから外れてのスペシャル盤リイシュー「ヤンアメ」と「ステステ」からは通常CD盤になり、「ステステ」は過去最大級の豪華スペシャルBOXが登場しました。
それ以降、RCA期のスペシャルリイシューは出ていませんが、デラム期の「デビュー」盤と最初フィリップスから出された「スペイス・オディティ」の40周年盤が出されましたね。
イギーの「スカルリング」もCCCD盤と通常CD盤がありましたね。
aladdindogsさん
ありがとうございます。
私もCCCD盤が嫌だったので、日本版と輸入盤の2つを買っていました。
中には封を切っていないCDもあります。
CCCD盤のあった時期は大変でした。
話は変わりますが、「★」も日本版と輸入盤のCDを購入しました。
輸入盤については、先週末(29日)到着の時点で、まだデジパック仕様でした。
—–
1点、教えて欲しいことがあります、
アルバム・ヒーザン(HEATHEN)からのシングル「スロー・バーン」(デヴィッド・ボウイのシングル集)- https://8blue.net/bowie/post-13689
の記事で、「Shadow Man」のことを扱いました。
1989年に「Past Masters」レーベルから「The Shadow Man」というCDがゴールドCDで発売されています。
ジャケットはボウイがスフィンクスに扮しているものです。
収録曲は以下です。
1. I’m Just Looking For A Friend
2. How Lucky You Are
3. Shadow Man
4. I’ve Got Lightning
5. Rupert The Riley
6. Tired Of My Life
これらの曲は非常にレアなもので、どういう経緯でボウイがこれらの曲を作ったのかに興味があります。
ご存じでしたら、どんなことでもいいですので、教えて下さい。
よろしくお願いします。
私も、このゴールドディスクブートは出た時に購入しました。
71年頃の録音で、中にはこのまま公式に発売できそうな曲もありました。
「世界を売った男」〜「ハンキードリー」の頃でが、ギターがロンソンではないので、恐らく「世界」の後、ロンソンとウッドマンジーが一度ハルに帰ってしまった時期ではないかと思われます。
ボウイは「ハンキー」で二人を再び呼び戻します。(ボルダーも一緒に)
「I’v Got Ligtning」はモノラル・エディットがライコ盤「世界を売った男」のボートラに入ってましたね。
ゴールドブートが、これらの音源の初出で、音はブートにしては良い方でしたが、近年高音質のテープが流出しました。
しかも、4、5の2曲はモノラルがステレオになっていました。
実は、この新流出の音源から2、5もライコ盤のボートラとして収録予定があったのですが、残念ながら最終的にオミットされてしまいました。
これらは、6枚組ブートBOXに収録された為、ゴールドブートは売却してしまいました。
ゴールドブートのタイトルにもなっていた「Shadou Man」は最初「ジギー」の収録候補曲になっていましたが、公式に発表されたのは「TOY」用に再録音され、「ヒーザン」のときにでしたね。
aladdindogsさん
ありがとうございます。
私にとってはこれらの曲は幻の曲で(このブートは持ってないんです)、そのために、シングル「スロー・バーン」は特別なものになりました。
ライコのボーナス・トラックを確認しましたが「Lightning Frightning」という曲でした。
ですから、私が聴いたことのある曲は「Shadow Man」だけなのではないかと思っています。
これら全てを聴くためには、以前紹介していただいた、6枚組のブートを買うしかないのですね?
それと「Rupert The Riley」は「サブスティテュート〜ザ・ソングス・オブ・ザ・フー」に収録されていた「リリーのおもかげ」とは違うものなのでしょうか?
初出の音源は、いくつかのブートCDに入っていますので、それ程珍しくはないと思いますよ。
「Rare And Well Done」「FREDDI &THE DREAMER」「The Forgotten Songs of David Robert Jones」などに全曲、一部が「The Freakiest Show」「NAKED &WIRED」に入っています。
お勧めは新流出のほうなのですが、NET流出音源かCDRか、前出の6枚組CDBOXですね。
あと、「I’v Got Lightning」と「Lightning Frightning」はまったく同じ曲で、「Rupert The Riley」は良く混同されますが、ザ・フーの曲とはまったく違う曲です。
ありがとうございました。
よく分かりました。
疑問が解けました。
また、よろしくお願いします。