ハヤカワ文庫JAで日下三蔵編の日本SF傑作選が刊行されました。
第1巻は「筒井康隆 マグロマル/トラブル」です。
このシリーズは隔月刊で第1期6冊が刊行される予定になっています。
その中には平井和正の名も…
日本SF傑作選1 筒井康隆 マグロマル/トラブル
日本SF傑作選1 筒井康隆 マグロマル/トラブル (ハヤカワ文庫JA) image by Amazon
日本SF傑作選は作家毎に初期作品を集めた形で刊行されます。
最初は筒井康隆。
タイトルは「マグロマル/トラブル」ですが、その他の作品も収録され、全25篇で構成されています。
この手の全集はハードカバーで刊行して欲しいところですが、文庫本です。
そのため、ページ数は770ページを超える分量となっています。
筒井康隆では「おれの血は他人の血」が好きなのですが、この傑作選は短編中心なので選から漏れていました。
見覚えのあるところでは「佇む人」「パブリング創世記」などのタイトルが収録されています。
が、私には読んだことのないタイトルの方が多く収録されていました。
今後の刊行ラインナップに平井和正の名前が…
この傑作選の情報はハヤカワのサイトでも断片的で、この後のラインナップは書籍の帯を見るしかありませんでした。
以下が第1期の刊行予定です。
- 2017年08月 第1巻 筒井康隆 マグロマル/トラブル
- 2017年10月 第2巻 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か?
- 2017年12月 第3巻 眉村 卓 下級アイデアマン/還らざる空
- 2018年02月 第4巻 平井和正 虎は目覚める/サイボーグ・ブルース
- 2018年04月 第5巻 光瀬 龍 スペース・マン/東キャナル文書
- 2018年06月 第6巻 半村 良 わがふるさとは黄泉の国/戦国自衛隊
この作家ラインナップを見るだけで私のような世代はそそられてしまうはずです。
平井和正も第4巻に収録予定です。
タイトルは「虎は目覚める/サイボーグ・ブルース」になっていますが、20篇を超える作品が収録されるものと思われます。
「幻魔大戦」以降の読者は平井和正を長編作家と思われていることでしょう。
しかし、氏の初期短編集はキレのある優れたプロットを持った傑作揃いです。
言霊使いと称される前の平井和正の傑作短編がこの傑作選で明らかになるはずです。
期待して来年2月を待ちましょう。
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