デヴィッド・ボウイの「サム・アー(Some Are)」は不思議な曲です。
聴いていると絶望感が伝わってきます。
この曲には短い歌詞が入っています。
それがアルバムに収録されなかった理由なのでしょうか?
サム・アー(Some Are)
「サム・アー(Some Are)」はロウ・セッションにおいてレコーディングされたものですが、アルバム「ロウ」に収録されませんでした。
後に1991年のライコ盤のボーナストラックとして発表されています。
この曲の特徴は明確な歌詞が入っているのに、アンビエントに近いものということです。
アルバム「ロウ」のB面は全曲アンビエントで、「サム・アー(Some Are)」を入れるならA面唯一のアンビエント「Speed Of LIfe」の代わりになるのが自然でしょう。
しかし、曲の雰囲気はどちらかというとB面に親和性があるような気がします。
そんなことで、「サム・アー(Some Are)」は行き場を失ってしまったのかもしれません。
……
この曲は1993年に発表されたフィリップ・グラスのよって交響曲として蘇ります。
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フィリップ・グラスの「サム・アー(Some Are)」はデヴィッド・ボウイのインストルメンタルを集めたコンピレーションアルバム「All Saints」に収録されたほどの名曲です。
All Saints: Collected Instrumentals 1977-1999 image by Amazon
私はデヴィッド・ボウイの「サム・アー(Some Are)」より、フィリップ・グラスの方をよく聴いているかもしれません。
というのもデヴィッド・ボウイの「サム・アー(Some Are)」が収録された公式盤は2枚しかありません。
前述の「ロウ」ライコ盤ともう一つはデヴィッド・ボウイ自ら選曲したベスト盤「iSelect」です。
このベスト盤の選曲は非常に渋い(一般ウケする曲は除外したような選曲な)のでお気に入りです。
ここに「サム・アー(Some Are)」が収録されたのは、日の目を見なかったかもしれませんが、名曲ということをあらわしていると言えるでしょう。
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