アルバム「ヒーザン」に収録された「サンデー(Sunday)」ほど、完璧なオープニング曲は聴いたことがありません。
この素晴らしい曲はデヴィッド・ボウイがトニー・ヴィスコンティーと共に新しい領域へ突入したことを知らせる鐘の音のように思えました。
サンデー(Sunday)
「サンデー(Sunday)」のサウンドは前作「アワーズ」とは全く違っていて、とても繊細です。
ボウイのボーカルも素晴らしい。
トニー・ヴィスコンティーとのコンビが復活したからには何か新しいことをやってくれそうな期待をうかがわせてくれる曲です。
……
この曲のオープニング
Nothing remains
We could run when the rain slows
Look for the cars or signs of life
からは、滅び去った世界で、生命、人の生活の証しを探す放浪がうかがえます。
この後、「突然の変化が起きた世界で、私たちは平和や愛を求めなければならない」と歌われています(超意訳)。
このアルバムが発表された前年に起こった、同時多発テロのショックから脱却しようとする歌であるようにも聴けます(実際にはテロの前に曲は書き終わっていたとされています)。
また、「ダイヤモンドの犬」の世界を現代版に再現するかのようなコンセプトの提示にも思えるのです。
このような様々な予感が、はじめてこの曲を聴いたときにいっぺんに立ち上がってきました。
それ故に、これほど見事なオープニング曲を他に見つけることが出来ません。
© bluelady.jp
www.bluelady.jp – Recommended
※Amazonにリンクします。
コメント