image by Jérôme Coppée
アルバム「ジギー・スターダスト」の後にリリースされた「アラジン・セイン」のタイトル曲「アラジン・セイン(1913-1938-197?)」はマイク・ガーソンのピアノが特に印象的です。
アルバム「アラジン・セイン」のその他の曲はミック・ロンソンのギターが目立ちすぎるほどなのですが、この曲は違っています。
荒々しいほどのピアノ・ソロは、ボウイのキャリアの晩年まで共にしたマイク・ガーソンといえど、特別なものだと思います。
アラジン・セイン(1913-1938-197?)
アラジン・セインは「A Lad Insane」(狂った男 ※Ladはイギリス英語のスラング「男子、少年」)から来ています。
収録曲「Cracked Actor」とも相関しそうなタイトルですね。
この「Aladdin Sane」という曲には「(1913-1938-197?)」という副題が付いています。
1913年は第一次世界大戦の前年、1938年は第二次世界大戦の前年というとしです。
この曲は第三次世界大戦を予見するような意図が暗示されてるということです。
ボウイの詩は象徴的で分かりにくいのですが、マイク・ガーソンの狂ったようなアバンギャルドなピアノは第三次世界大戦の危機を見事に表現するように鳴り響いています。
……
このアルバムではもう1曲マイク・ガーソンのピアノが最高のパフォーマンスを放っている曲があります。
それは「Lady Grinning Soul」です。
マイク・ガーソンの活躍は、この後のデヴィッド・ボウイの音楽性の変遷に一役買っていることは間違いないでしょう。
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