現在、市販されている電子書籍専用端末(Eブックリーダー)の中で、最も大きな画面サイズを持つのがKobo Aura ONEです。画面の大きさは7.8インチになりました。
この大きさは私にとって画期的なものでした。
私の所有する小説本は新書版がたくさんあるのです。
これをなんとか自炊(手持ち書籍の電子化)して専用端末で読みたいと長らく試行錯誤していました。
しかし、6インチクラスの端末ではMeTilTran(No.722さんの開発したアプリケーション)を使って文字をならべかえるくらいしか方法がありませんでした。
その場合、書籍のページレイアウトは完全に異なるものになってしまいます。
ページレイアウトを保持して読みたいので、もっと大きなサイズのEインク専用端末の登場を願っていました。
そして、期待した大きさの画面を持って登場したのがKobo Aura ONEだったのです。
そういったわけで、私はKobo Aura ONEを、主に新書版小説用のリーダーとして利用しています。
コミックのデータ作成については以下のページをご参照ください。
出力サイズを1404×1872ドットに変更すれば同じだと思います。
Kobo Aura ONE 下ノンブルの新書版小説設定
新書版はノンブルが下に付いているものが多いので、その場合から設定を紹介します。
Kobo Aura ONEは余白さえ削除すればタイトルやノンブルを活かしたままでも、実際の書籍と同等の大きさでページを表示出来ます。
以下、設定です。
トリミング&余白
ノンブルをなるべく画面下の位置に表示するため余白は上だけ設定しています。
詳細設定
次に各種詳細設定を設定していきます。
■ファイル入力
Kobo Aura ONEは画面解像度が上がったので、ファイル入力の事前リサイズを大きめのpixelに設定します。
■画像
試行錯誤した結果、画像はレベル調整の灰を185にしました。
■ページ補正
「除去リミット」は原稿によって調整します。
文章が少ないページの文字の大きさを他のページと合わせるためです。
「2値化レベル」は汚れた原稿でも処理しやすいように低めにしています。
ここで注意して欲しいのは「膨張サイズ」です。
このサイズが下ノンブルから画面下端までの余白になります。
「膨張サイズ」をなるべく大きく設定することで、傾きを補正したページも文章が欠けたりすることがなくなる効果が期待できるのですが、ノンブルをなるべく下げたいので、20pixにしました。
私は古い原稿を処理することが多いので「ゴミ除去」も大きめにしてあります。
処理実行パネル
実行パネルは上のようになります。
サイズは1404×1872です。
Kobo Aura ONEはガンマが高めの方が読みやすいと思います。
Kobo Aura ONE 上ノンブルの新書版小説設定
次にノンブルが上付きの場合の設定です。
上付のノンブルの場合、上下同じように余白を空けています。
トリミング&余白
上下の空きが同じ場合は詳細設定の「膨張サイズ」で余白を作るので、トリミング&余白は0に設定します。
詳細設定
下付きノンブルと違う設定だけを解説します。
■ページ補正
下付きノンブルと違うのは「膨張サイズ」です。
「膨張サイズ」によって上下の空白を設定します。
処理実行パネル
下付きノンブルと同じです。
Kobo Aura ONE 文庫小説設定
Kobo Aura ONEで文庫データを作ると余白も再現できます。
雰囲気は文庫本のままのようです。
画面は文庫サイズより大きいので、表紙は少し大きすぎるくらいになります。
トリミング&余白
トリミング&余白で余白設定を行います。
詳細設定
■ページ補正
新書版の上付きノンブルとほとんど同じですが、除去リミットは原稿によって調整します。
処理実行パネル
新書版の下付きノンブルと同じです。
……
以上、3種類の本をKobo Aura ONE用に電子化するChainLPの設定を紹介しました。
このページのサンプルを元にご自分の趣味に合った設定を見つけてください。
Kobo Aura ONEへの最適化
zipやcbzからepubデータを作ればKobo Aura ONEに最適化出来ます。。
epubの作り方は以下のページを参照してください。
© bluelady.jp
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