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マクラーレン・ホンダ・プレシーズンテストの軌跡:これで開幕は大丈夫なのか心配になってきた。- トラブル一覧あり -(F1 2015)

F1 2015

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photo by Werner Bayer

もうすぐF1開幕ということで、お祭り騒ぎの前に現実を直視したいと思います。
ESPN F1やF1-Gateを元に昨年11月からのマクラーレン・ホンダのテストをまとめました。
表にしてみると、私は結構まともにテストは進んでいるように思いましたが、皆さんはどうみるでしょうか?

ブログで表を作ると思ったより長くなしましたので、マクラーレン・ホンダのテスト結果表と各テストでのベストラップ・最多周回の表を分けました。

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マクラーレン・ホンダ テスト結果

昨年11月アブダビテストからマクラーレン・ホンダは始動。プレシーズンテストを終えた今日、マクラーレン・ホンダのパワーユニットは凍結されました。
以下の表はESPN F1のテスト結果からマクラーレン・ホンダのテスト結果を中心にまとめ直したものです。(注)

日程 テスト トラブル原因 周回数 累計周回数 ドライバー(車種) タイム 順位
11/25 アブダビ1日目 電気系の問題 3周 3周 ストッフェル・ファンドーネ(MP4-29H1×1) ノータイム – (10ドライバー)
11/26 アブダビ2日目 電気系の問題 2周 5周 ストッフェル・ファンドーネ(MP4-29H1×1) ノータイム – (11ドライバー)
2/1 へレス1日目 厄介な問題(?)パワーユニットと他のシステムとの接続問題と思われる 6周 11周 フェルナンド・アロンソ(MP4-30) 1:40.738 7位(7ドライバー)
2/2 へレス2日目 パワーユニットと他のシステムとの接続問題 6周 17周 ジェンソン・バトン(MP4-30) 1:54.656 7位(8ドライバー)
2/3 へレス3日目 冷却水圧力低下 32周 49周 フェルナンド・アロンソ(MP4-30) 1:35.553 8位(8ドライバー)
2/4 へレス4日目 燃料ポンプトラブル 35周 84周 ジェンソン・バトン(MP4-30) 1:27.660 8位(8ドライバー)
2/19 バルセロナ1日目 MGU-Kシール問題 21周 105周 ジェンソン・バトン(MP4-30) 1:28.182 7位(11ドライバー)
2/20 バルセロナ2日目 MGU-Kシール問題 59周 164周 フェルナンド・アロンソ(MP4-30) 1:25.961 7位(10ドライバー)
2/21 バルセロナ3日目 MGU-Kシール問題 24周 188周 ジェンソン・バトン(MP4-30) 1:29.151 10位(10ドライバー)
2/22 バルセロナ4日目 アロンソ・クラッシュ 20周 208周 フェルナンド・アロンソ(MP4-30) 1:27.956 9位(9ドライバー)
2/26 バルセロナ1日目 ハイドロリック漏れ 7周 215周 ジェンソン・バトン(MP4-30) 1:31.479 8位(8ドライバー)
2/27 バルセロナ2日目 電気系の故障 101周 316周 ジェンソン・バトン(MP4-30) 1:25.590 5位(8ドライバー)
2/28 バルセロナ3日目 オイル漏れ 39周 355周 ケビン・マグヌッセン(MP4-30) 1:25.225 8位(9ドライバー)
3/1 バルセロナ4日目 センサー問題 30周 385周 ジェンソン・バトン(MP4-30) 1:25.328 8位(9ドライバー)

各テストでのベストタイムと最多周回数

日程 テスト ベストタイム 最多周回数
11/25 アブダビ1日目 バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ FW36) 1:43.396 ニコ・ロズベルグ(メルセデス W05) 114周
11/26 アブダビ2日目 パスカル・ウェーレイン(メルセデス W05) 1:42.624 マーカス・エリクソン(ザウバー C33) 111周
2/1 へレス1日目 セバスチャン・ベッテル(フェラーリ SF15-T) 1:22.620 ニコ・ロズベルグ(メルセデス) 157周
2/2 へレス2日目 セバスチャン・ベッテル(フェラーリ SF15-T) 1:20.984 ルイス・ハミルトン(メルセデス) 91周
2/3 へレス3日目 フェリペ・ナッサー(ザウバー C34) 1:21.545 ニコ・ロズベルグ(メルセデス) 151周
2/4 へレス4日目 キミ・ライコネン(フェラーリ SF15-T) 1:20.841 ルイス・ハミルトン(メルセデス) 117周
2/19 バルセロナ1日目 バストール・マルドナド(ロータス E23) 1:25.011 マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ STR10) 93周
2/20 バルセロナ2日目 ダニエル・リカルド(レッドブル RB11) 1:21.574 ダニエル・リカルド(レッドブル) 143周
2/21 バルセロナ3日目 バストール・マルドナド(ロータス E23) 1:24.348 ダニール・クビアト(レッドブル) 111周
2/22 バルセロナ4日目 ロマン・グロージャン(ロータス E23) 1:24.067 ニコ・ロズベルグ(メルセデス) 131周
2/26 バルセロナ1日目 フェリペマッサ(ウイリアムズ FW37) 1:23.500 マーカス・エリクソン(ザウバー) 122周
2/27 バルセロナ2日目 ニコ・ロズベルグ(メルセデス W06) 1:22.792 セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 143周
2/28 バルセロナ3日目 ルイス・ハミルトン(メルセデス W06) 1:23.022 ニコ・フュルケンベルグ(フォース・インディア) 158周
3/1 バルセロナ4日目 バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ FW36) 1:23.063 フェリペ・ナッサー(ザウバー) 159周
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アブダビテスト (11月25日〜26日)

アブダビテストでは2014年のマシンに開発中のエンジンをつんで、チームとしての問題解決手順を確認しただけに終わっています(マクラーレンとホンダの連携がうまくいくかのシミュレーションにすぎません)。当時のエリック・ブーリエも余裕のコメントを残していました。旧型のマシンにプロトタイプのエンジンではそれで良かったのだと思います。

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へレステスト (2月1日〜4日)

2015年型のマシンが登場。かなりスリムな印象のマシンで、一見して速そうに思われました。ただ、カラーリングがシルバーのままだったので、そこがマイナスです。へレステストではパワーユニットと他のシステムの接続問題で1日・2日を費やしています。3日・4日も冷却水圧力と燃料ポンプトラブルだったので、このテストを通してパワーユニットの接続問題に終始した印象です。他のチームではフェラーリの速さとメルセデスの信頼性が目立ちました。アロンソが好調なフェラーリをどう見ているのか気になりました。

バルセロナテスト:前期 (2月19日〜22日)

バルセロナテスト前期ではついにパワーユニット自体(MGU-Kシール)に問題が発生。ホンダ製のシールでは問題が相次ぎ、結局マクラーレン製のシールの使用に踏み切りました。しかし、運悪く突風にあおられたフェルナンド・アロンソがクラッシュし、テストは終了してしまったのです。
フェルナンドが一時的に意識を失っていたことから、入院が長引き、クラッシュ前のエンジンからの電気漏洩などの憶測を生みました。

バルセロナテスト:後期 (2月26日〜3月1日)

ハイドロリック・電気系・オイル漏れ等のトラブルに見舞われながらもジェンソン・バトンが2日目に101周の周回を重ねることが出来たのは行幸でした。マクラーレン・ホンダのファンも少し安心したのではないでしょうか?
3日目、4日目と本来のポテンシャルを発揮してくれるものと期待したのですが、結局小さなトラブルを解消できず周回数も伸びませんでした。

まとめ

これまでのテストで、タイム的には見るべきものがありません。たぶん、マクラーレン・ホンダはフルパワーを出してテスト出来なかったと思われます。
2月のテストの流れを見ると開発の遅れはあったとしても、案外順調にテストは行われたという印象です。あとはレースディスタンスでパワーユニットは持つのか、フルパワー時のエンジンの信頼性はどれくらいあるのかという問題が残りました。
後はレースで詰めなくてはいけなくなりましたが、このテスト結果を見ても私の期待はかなり膨らんでいると言わざるを得ません。
夏以降のマクラーレン・ホンダの活躍が楽しみです。(遅すぎますか??)

(注)当方でまとめた表は、ESPN F1が最近の記事で発表した累計周回数より1周多くなってしまいました。ESPN F1の発表したテスト結果に照らし合わせたところ表自体に間違いが無いようだったので、なぜ、1周多くなっているのか分かりませんでした。

© bluelady.jp


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