photo by Salva Mendez
5月10日スペイン・カタロニア・サーキットからF1はヨーロッパ・ラウンドに突入しました。
過去のデータからポール・トゥ・ウインの多いサーキットとして知られるカタロニア・サーキット。
今回はレース前から今期初ポールを取ったロズベルグ優勝が予感されました。
見所はフェラーリがどこまで食い下がれるか、そして、2台ともQ2進出を果たしたマクラーレン・ホンダのポイント獲得なるか、というところ。
戦略的には2ストップか3ストップかが、レース結果に影響するものと思われていました。
オープニング・ラップ、予選3位のベッテルがスタートを決めハミルトンをパス
ベッテルはスタートでハミルトンをパスし、メルセデスの間に割って入ります。
ここが、今日のレースの流れを決定づけました。ハミルトンはロズベルグとは違った戦略をとることになります。
マクラーレン・ホンダのアロンソは13位から12位にポジションアップ。
バトンは順位を落としたものの大きな事故も無くオープニング・ラップを切り抜けます。
ベッテルに先行を許したハミルトンは3ストップ戦略を選択
ハミルトンは13周目、早くもピットイン。ミディアムタイヤからミディアムタイヤにスイッチ。
ベッテルは15周目ピットインするも、戦略的には2ストップ戦略だ。
33周目、ハミルトンはハードタイヤにスイッチ。ベッテルを全力で追い上げる。
ロズベルグ、ベッテルはステイアウトし32秒から33秒台で走行する中、ハミルトンは30秒台で猛プッシュをかけます。
この時点の順位は1位:ロズベルグ、2位:ベッテル、3位:ボッタス、4位:ライコネン、5位ハミルトンの順。
34周目には、ライコネンをパスします。
41周目、ベッテルは最後のピットストップ。ハードタイヤで勝負。
ベッテルは最後のスティントをハードタイヤで走行。
ハードタイヤをはいたロズベルグ、ハミルトンが30秒台で走行するなか、ベッテルは31秒台。
ハードタイヤでのスピード差が決定的となります。
この時点の順位は1位:ロズベルグ、2位:ハミルトン、3位:ベッテル、4位:ボッタス、5位:マッサ、6位:ライコネン。
しかし、ハミルトンは最後のピットストップを残しています。
52周目、ハミルトンが最後のピットストップ。ピットアウトの時点で1、2体制を確立。
全66周のレースでしたが、このとき結果が見えてしまいました。
ライコネンがマッサをパスし、後はボッタスを抜けない状態をはらはらしながら観戦するのみ。
当初の予想通り、結局ロズベルグがポール・トゥ・ウイン。
ヨーロッパ・ラウンドに突入するも、メルセデスの強さは圧倒的でした。
ロズベルグとベッテルの差は45秒以上となっています。
ハードタイヤでのスピードが違いすぎ
メルセデスがハードタイヤで30台だったにも関わらず、ベッテルは31秒台。
フェラーリはタイヤに優しい車と言われていますが、結果ハードタイヤを扱いづらい車となってしまっています。
今後もこの状況は変わらないのではないでしょうか?
ハードタイヤを投入するサーキットでは勝負になりません。
マクラーレン・ホンダ、アロンソは27周目ターン1を直進。ピット後、結局リタイヤ。
期待されたアロンソですが、ブレーキトラブルでリタイヤすることに。
バトンはスロットルの異常を訴えるも我慢の走り。
このレースでマクラーレン・ホンダは結果を残すことが出来ず、バトンが16位に終わりました。
残念です。
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