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マクラーレン・ホンダ:ジェンソン・バトン8位、初ポイント獲得。戦略ミスに泣いたハミルトン。なんでロズベルグが3連覇?? 1992年モナコのセナvsマンセルに比すべくもない現代F1のつまらなさ。(F1 2015第6戦:モナコGP)

F1 2015

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photo by Paul Williams

5月24日モンテカルロ市街地サーキットで第73回(F1の開催は62回)モナコGPが開催されました。
メルセデスのロスベルグはモナコ2連勝中で、3連勝も期待されましたが、予選順位は2番手。
ポール・トゥ・ウインの多い(2004年からポール・トゥ・ウインじゃなかったのは2008年のみ)ここでは、ハミルトン絶対有利の状況でした。

マクラーレン・ホンダについては、サインツの重量測定信号無視とグロージャンのギアボックス交換によって、ジェンソン・バトン:10番手、フェルナンド・アロンソ:13番手スタートです。
抜けないモンテカルロではじゅつつなぎのレースが多く、私にとっては5月18日の先行記事で予想した「マクラーレン・ホンダ:7位入賞」が実現できるかどうかが見所でした。

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タイヤはソフトとスーパーソフト。戦略的には1ストップが大方の予想でした。
全78周の周回数が多いレースです。

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序盤の展開

オープニングラップでアロンソとヒュルケンベルグが接触。アロンソは5秒のタイムペナルティーとなりましたが、大きな動きも無く、ハミルトンが独走態勢を築いていきます。
マルドナルドがBBWのトラブルでリタイア。
バトン9位、アロンソは10位を走行。2台ともポイント圏内となり、ポイント獲得の期待が高まります。

しかし、全体的にはメルセデス優位で、かなりつまらない展開です。

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中盤、タイヤ交換を終えて

ハミルトンが絶対的優位を確立して、ロズベルグとベッテルは近づいてはいるものの、つまらない展開が続きます。ここでは調子の出ないウイリアムズのバタバタが目立ちました。

フェルスタッペンがタイヤ交換で手間取り、バトンとアロンソは8位と9位に。

40周めのオーダーは以下の通り

  1. ハミルトン(メルセデス)
  2. ロズベルグ(メルセデス)
  3. ベッテル(フェラーリ)
  4. クビアト(レッドブル)
  5. ライコネン(フェラーリ)
  6. リカルド(レッドブル)
  7. ペレス(フォース・インディア)
  8. バトン(マクラーレン・ホンダ)
  9. アロンソ(マクラーレン・ホンダ)

以下省略

ダブル入賞の期待がますます高まりましたが、43周目、フェルナンド・アロンソはギアボックストラブルでリタイアに。残念です。

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終盤、驚きの展開が待っていた 65周目セーフティーカー導入

64周目、グロージャンを追ってたフェルスタッペンがグロージャンに突っ込みクラッシュ。
バーチャル・セーフティーカーからセーフティーカーの導入になります。

レースを支配していたトップのハミルトンが、なぜかピットへ

ピットアウトしたハミルトンはベッテルに抜かれ、なんと3位にポジションダウンしてしまいました。
完全にメルセデスの戦略ミスです。(ナッセが同時ピットでピットアウトをフォールドしたためという解説もありましたが…)
必要のないピットに唖然としました。
この時点でかなりハミルトンに同情しました。

71周目レース再開 1992年、セナ対マンセルの歴史的なバトル同様の展開を期待しましたが…

トップのロズベルグは独走態勢に。
3位に落ちたハミルトンはベッテルを必死に追います。
思い起こされたのは「1992年セナ対マンセルの壮絶なバトル」。
同様のバトルを期待したのですが、ハミルトンはベッテルを追いきれません。

セナとマンセルの闘いとは比べるべきものもありませんでした。
解説も緊迫感がありません。

F1ベストシーンといえば、1992年F1モナコGP。凄まじいバトルを展開したアイルトン・セナ vs ナイジェル・マンセル。
Photo by pher38 私がF1ベストシーンを選ぶとすれば、やはり1992年F1モナコGPです。1992年は日本でもF1人気が最も高かった時期ではないでしょうか?F1放送オープニング曲のT-SQUARE「TRUTH」が印象的でした。...

タービュランスの問題なのか、性能差によるものなのか、戦略ミスによるとしても大バトルのお膳立てができたのに、目立ったバトルも無く、つまらない結末となりました。
レース結果、1位:ニコ・ロズベルグ、2位:セバスチャン・ベッテル、3位:ルイス・ハミルトン

このレースは、現代F1のつまらなさを露呈した結果となってしまいました。(バトルは無くゴシップばかりだ)

ただただ、ハミルトンに同情します。

パルクフェルメに戻ったハミルトンは3位プレートにぶつけるようにして停車します。
悔しさがにじみ出ていました。

結果、ニコ・ロズベルグがモナコ3連覇を達成してしまいました。
伝統のモナコは、後味の悪い、つまらないレースのように見えました。

ともあれジェンソン・バトンの8位入賞がうれしいです。

予想した7位には1歩足りませんでしたし、アロンソがリタイアしてしまいましたが、マクラーレン・ホンダの初ポイントがうれしいです。
高速サーキットでどうなるのかが不安ですが、今後のレースも期待してます。

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