photo by Paul Williams
5月24日モンテカルロ市街地サーキットで第73回(F1の開催は62回)モナコGPが開催されました。
メルセデスのロスベルグはモナコ2連勝中で、3連勝も期待されましたが、予選順位は2番手。
ポール・トゥ・ウインの多い(2004年からポール・トゥ・ウインじゃなかったのは2008年のみ)ここでは、ハミルトン絶対有利の状況でした。
マクラーレン・ホンダについては、サインツの重量測定信号無視とグロージャンのギアボックス交換によって、ジェンソン・バトン:10番手、フェルナンド・アロンソ:13番手スタートです。
抜けないモンテカルロではじゅつつなぎのレースが多く、私にとっては5月18日の先行記事で予想した「マクラーレン・ホンダ:7位入賞」が実現できるかどうかが見所でした。
タイヤはソフトとスーパーソフト。戦略的には1ストップが大方の予想でした。
全78周の周回数が多いレースです。
序盤の展開
オープニングラップでアロンソとヒュルケンベルグが接触。アロンソは5秒のタイムペナルティーとなりましたが、大きな動きも無く、ハミルトンが独走態勢を築いていきます。
マルドナルドがBBWのトラブルでリタイア。
バトン9位、アロンソは10位を走行。2台ともポイント圏内となり、ポイント獲得の期待が高まります。
しかし、全体的にはメルセデス優位で、かなりつまらない展開です。
中盤、タイヤ交換を終えて
ハミルトンが絶対的優位を確立して、ロズベルグとベッテルは近づいてはいるものの、つまらない展開が続きます。ここでは調子の出ないウイリアムズのバタバタが目立ちました。
フェルスタッペンがタイヤ交換で手間取り、バトンとアロンソは8位と9位に。
40周めのオーダーは以下の通り
- ハミルトン(メルセデス)
- ロズベルグ(メルセデス)
- ベッテル(フェラーリ)
- クビアト(レッドブル)
- ライコネン(フェラーリ)
- リカルド(レッドブル)
- ペレス(フォース・インディア)
- バトン(マクラーレン・ホンダ)
- アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
以下省略
ダブル入賞の期待がますます高まりましたが、43周目、フェルナンド・アロンソはギアボックストラブルでリタイアに。残念です。
終盤、驚きの展開が待っていた 65周目セーフティーカー導入
64周目、グロージャンを追ってたフェルスタッペンがグロージャンに突っ込みクラッシュ。
バーチャル・セーフティーカーからセーフティーカーの導入になります。
レースを支配していたトップのハミルトンが、なぜかピットへ
ピットアウトしたハミルトンはベッテルに抜かれ、なんと3位にポジションダウンしてしまいました。
完全にメルセデスの戦略ミスです。(ナッセが同時ピットでピットアウトをフォールドしたためという解説もありましたが…)
必要のないピットに唖然としました。
この時点でかなりハミルトンに同情しました。
71周目レース再開 1992年、セナ対マンセルの歴史的なバトル同様の展開を期待しましたが…
トップのロズベルグは独走態勢に。
3位に落ちたハミルトンはベッテルを必死に追います。
思い起こされたのは「1992年セナ対マンセルの壮絶なバトル」。
同様のバトルを期待したのですが、ハミルトンはベッテルを追いきれません。
セナとマンセルの闘いとは比べるべきものもありませんでした。
解説も緊迫感がありません。
タービュランスの問題なのか、性能差によるものなのか、戦略ミスによるとしても大バトルのお膳立てができたのに、目立ったバトルも無く、つまらない結末となりました。
レース結果、1位:ニコ・ロズベルグ、2位:セバスチャン・ベッテル、3位:ルイス・ハミルトン
このレースは、現代F1のつまらなさを露呈した結果となってしまいました。(バトルは無くゴシップばかりだ)
ただただ、ハミルトンに同情します。
パルクフェルメに戻ったハミルトンは3位プレートにぶつけるようにして停車します。
悔しさがにじみ出ていました。
結果、ニコ・ロズベルグがモナコ3連覇を達成してしまいました。
伝統のモナコは、後味の悪い、つまらないレースのように見えました。
ともあれジェンソン・バトンの8位入賞がうれしいです。
予想した7位には1歩足りませんでしたし、アロンソがリタイアしてしまいましたが、マクラーレン・ホンダの初ポイントがうれしいです。
高速サーキットでどうなるのかが不安ですが、今後のレースも期待してます。
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