デヴィッド・ボウイの80年代は低迷期といわれます。
アルバム「レッツ・ダンス」をリリースした後、「トゥナイト」「ネバー・レット・ミー・ダウン」と、立て続けに決して褒められないアルバムをリリースしています。
しかし、この時期、デヴィッド・ボウイは単発で映画に曲を提供しており、その音楽だけはさすがと思わせてくれます。
デヴィッド・ボウイが自分のアルバム制作より、映画へ重点を置いていたということがよく分かります。
今回のデヴィッド・ボウイ 名曲集は「トゥナイト」の時期の映画音楽「アブソリュート・ビギナーズ(Absolute Beginners)」です。
アブソリュート・ビギナーズ(Absolute Beginners)
この曲は1986年の同名映画の主題歌です。
サウンドトラックには8分を超えるロング・バージョンが収録されています。
Absolute Beginners image by Amazon
ボウイのベストアルバムには必ず収録される曲です。
ライブでも2002年のヒーザン・ツアーまでセットリストに入っていました。
デヴィッド・ボウイの公式アルバムでは「トゥナイト」のボーナス・トラックになっています。
この曲には「Space Oddity」で競演しているリック・ウエイクマンがピアノで参加しています。
「アブソリュート・ビギナーズ(Absolute Beginners)」の美しいサウンドにはリック・ウエイクマンが大きく貢献しているといえるでしょう。
また、サックスのソロも面白いです。
私は最近まで、サックスはデヴィッド・ボウイによるものと思っていましたが、違っていました。
ドン・ウェラーというひとがサックスを担当しています。
ピアノとサックスだけでも美しいのにデヴィッド・ボウイのボーカルがひときは美しい名曲です。
この曲が出来るまで「トゥナイト」のリリースを待っていれば、ボウイの歴史は変わっていたでしょう。
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