Photo by Michael Potts
前回記事でマクラーレン・ホンダを持ち上げたばかりの、中国GPは考えられない結果になりました。
マクラーレン・ホンダはポイントを逃してしまったのです。
上海インターナショナル・サーキットが、いくらパワーユニットに依存するサーキットとはいえノーポイントに終わるとは解せません。
参照 Race Highlights – China 2016(formula1.com)
スタート直後の波瀾がレースを分からなくしてしまった?
【順位結果】F1第3戦中国GP 決勝 #F1 #f1jp https://t.co/kSQs6RTTTx pic.twitter.com/EkBbRF9urr
— autosport web/オートスポーツweb (@AUTOSPORT_web) April 17, 2016
スタートを決めたのはレッドブルのダニエル・リカルドです。
ハミルトンも最後尾からのスタートであることから、ついにメルセデスを抑えたレースが見られると一瞬期待しました。
期待したのも束の間、フェラーリがチームメイト同士でクラッシュ。
めちゃめちゃなレース展開になっていきます。(レース後、ベッテルはクビアトに怒りをあらわにしていました。)
さらに、3周目にはダニエル・リカルドのタイヤがバーストし、ニコ・ロズベルグの楽勝パターンになってしまうのです。
参照 Race: Chaotic opening laps as Ferraris collide(formula1.com)
ベッテル、ライコネン、リカルド、ハミルトンのクイックなアクションが目立ったもののロズベルグは完勝の3勝目
オープニングのアクシデントでセーフティーカーが入り、ベッテルもハミルトンも大きなギャップを築かれることなく、ピット作業をこなし追撃態勢にはいります。
ハミルトンなどはスーパーソフトタイヤを1周で使い捨てる戦略も見せています。
また、アクシデントで後退したライコネン、リカルドも素晴らしいリカバリーを開始。
トラブルのあったマシンの動きが目立つレースとなりました。
結局、ライバルがすべて自滅したために、ロズベルグがポール・トゥ・ウィンで、楽に3勝目をゲットします。
ベッテルも2位表彰台です。
圧巻なのはハミルトンが5回ものピットストップを行いながら7位でポイントを獲得していることです。
メルセデスと他の車のギャップがありすぎてレースになりません。
ハースはフロントリミテッドのコースに弱い?
開幕2戦で好成績を残したハースF1チームは、ついに後方に沈みました。
バーレーンでは好調でしたのでマシン特性の問題だと思われます。
バーレーンはストップ・アンド・ゴーのリア・リミテッドのコースであり、上海はターンアングルが最も大きな、どちらかというとフロント・リミテッドのサーキットです。
このことからハースのマシンはフロント・リミテッドのテクニカルコースに弱いと推測できます。
いずれにしてもコース特性に対応出来ていないのは若いチームならではですね。
F1は新規参入チームが勝ち続けられるほど甘くないのです。
マクラーレン・ホンダは12位・13位
アロンソ「辛いレース。何より速さがなかった。あと0.5秒必要」:マクラーレン・ホンダ 中国GP日曜 https://t.co/PBPVYRCwaa #F1 #f1jp pic.twitter.com/1Wn9tvI3Hf
— F1速報 (@F1Sokuho) April 17, 2016
最後にマクラーレン・ホンダです。
マクラーレン・ホンダのタイヤ戦略はトップチームとは違って2ストップでミディアムタイヤを2セット使う戦略でした。
もともと、3ストップの方が速いと予想されたサーキットです。
前半のセーフティーカー導入によって戦略を変えたのかもしれませんが、あまりにも消極的過ぎます。
ミディアムタイヤを2セット使った他のチームはザウバーだけです。(もともとザウバーは小林可夢偉がいた頃からタイヤ戦略は消極的なチームでした)
マクラーレンホンダは昨年落ちるところまで落ちたのですから、もっと積極的なレース戦略をとるべきです。
消極策でポイントを逃したのでは話になりません。
それに、フェラーリの旧型パワーユニットを使うトロ・ロッソに負けてしまうとは情けないです。
次戦以降の奮起を期待します。
結果
中国GP(2016.4.17)
中国GPはリタイアした車はありませんでした。
順位 | ドライバー | チーム | ポイント |
---|---|---|---|
1 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 25 |
2 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 18 |
3 | ダニール・クビアト | レッドブル | 15 |
4 | ダニエル・リカルド | レッドブル | 12 |
5 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 10 |
6 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ | 8 |
7 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 6 |
8 | マックス・フェルスタッペン | トロ・ロッソ | 4 |
9 | カルロス・サインツ | トロ・ロッソ | 2 |
10 | バルテリ・ボッタス | ウィリアムズ | 1 |
11 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア | |
12 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン | |
13 | ジェンソン・バトン | マクラーレン | |
14 | エステバン・グティエレス | ハース | |
15 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア | |
16 | マーカス・エリクソン | ザウバー | |
17 | ケビン・マグヌッセン | ルノー | |
18 | パスカル・ウェーレイン | マノー | |
19 | ロマン・グロージャン | ハース | |
20 | フェリペ・ナッセ | ザウバー | |
21 | リオ・ハリアント | マノー | |
22 | ジョリオン・パーマー | ルノー |
ドライバーズ・ランキング
順位 | ドライバー(チーム:No) | ポイント |
---|---|---|
1 | ニコ・ロズベルグ(メルセデス:6) | 75 |
2 | ルイス・ハミルトン(メルセデス:44) | 39 |
3 | ダニエル・リカルド(レッドブル:3) | 36 |
4 | セバスチャン・ベッテル(フェラーリ:5) | 33 |
5 | キミ・ライコネン(フェラーリ:7) | 28 |
6 | フェリペ・マッサ(ウイリアムズ:19) | 22 |
7 | ダニール・クビアト(レッドブル:26) | 21 |
8 | ロマン・グロージャン(ハース:8) | 18 |
9 | マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ:33) | 13 |
10 | バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ:77) | 7 |
11 | ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア:27) | 6 |
12 | カルロス・サインツ(トロ・ロッソ:55) | 4 |
13 | ストフェル・バンドールン(マクラーレン:47) | 1 |
– | ケビン・マグヌッセン(ルノー:20) | [11] |
– | セルジオ・ペレス(フォース・インディア:11) | [11] |
– | ジョリオン・パーマー(ルノー:30) | [11] |
– | マーカス・エリクソン(ザウバー:9) | [12] |
– | フェルナンド・アロンソ(マクラーレン:14) | [12] |
– | ジェンソン・バトン(マクラーレン:22) | [13] |
– | パスカル・ウェーレイン(マノー:94) | [13] |
– | フェリペ・ナッセ(ザウバー:12) | [14] |
– | エステバン・グティエレス(ザウバー:21) | [14] |
– | リオ・ハリアント(マノー:88) | [17] |
コンストラクターズ・ランキング
順位 | チーム | ポイント |
---|---|---|
1 | メルセデス | 114 |
2 | フェラーリ | 61 |
3 | レッドブル | 57 |
4 | ウィリアムズ | 29 |
5 | ハース | 18 |
6 | トロ・ロッソ | 17 |
7 | フォース・インディア | 6 |
8 | マクラーレン | 1 |
9 | ルノー | [11] |
10 | ザウバー | [12] |
11 | マノー | [13] |
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