デヴィッド・ボウイのアルバム「Outside」はアートが詰まった傑作です。
このアルバムほどデヴィッド・ボウイを象徴するものが詰め込まれた作品はないでしょう。
最初から聴いていると、ドラマチックな展開に驚きます。
このアルバムにはゼグエ(次章へのつなぎ)と冠された曲が数曲入っています。
その中にも素晴らしい曲があります。
アイ・アム・ウィズ・ネーム(Segue:Ramona A. Stone/I Am With Name)
アルバム「Outside」の12曲目に収録されているこの曲、実はそれほど気持ちのいい曲ではありません。
かなり悪魔的な曲です。
そもそも、「Outside」は前衛的なアルバムで、レコード会社がこのままでは出せないと言ったものを聴きやすくしたという曰く付きのものです。
それでも、このゼグエをなぜ選んだかというと、最近「2.INSIDE」と題されたブートを聴いたからです。
そのブートに収録された「I Am With Name」は22分を超える大作で、基本的には「Outside」のアルバムと同じ旋律ですが、もっとバラエティにとんだものです。
まるで、ルー・リードの「ザ・レイブン」のような印象を持っています。
オペラのような感じですね。
ボウイの歌唱も変化に富んでいます。
「Outside」に収録された「Segue:Ramona A. Stone/I Am With Name」は元となったアウトテイク作のエッセンスしか表現出来ていないようなものですが、壮大なロックオペラを想像するには十分です。
そうした拡がりを感じさせてくれるという意味において傑作といえるでしょう。
……
前述したように「Outside」にはレコード会社が却下したバージョンがあるはずです。
それに未発表のアウトテイクが何時間もあるとされています。
これらの未発表のアウトテイクが公式発表されることを願っています。
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コメント
Linさん、「Beside Bowie」は買いですね。
aladdindogsさん、ありがとうございます。
もう、CD予約済みです。
このところ忙しくて、ブログも休みがちなのですが、「Beside Bowie」のページをアップしようかな…と思ってました。
でも、ブルーレイの日本語翻訳バージョンは出ないんですね。
翻訳ありで見たいです。