デヴィッド・ボウイのキャリアの中で特殊な位置づけなのがティン・マシーン時代だと思います。
この時期をデヴィッド・ボウイとは切り離して考えたり、迷走期と考える事が多いようですが、私はティン・マシーンが大好きです。
これが無かったらアルバム「リアリティ」は生まれなかったでしょう。
それに黒スーツのおじさんバンドなんて、最高にイカしているのです。
アイ・キャント・リード(I Can’t Read)
ティン・マシーンのファーストアルバムはどの曲も好きなのですが、「アイ・キャント・リード(I Can’t Read)」は別格です。
オープニングのギターが何ともカッコイイ。
それにこの曲は「何も出来ない」苦しさを歌っているようで、当時のボウイの心情を吐露している悲痛な叫びのようで、なんとも言えない哀愁が漂っているのです。
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「アイ・キャント・リード(I Can’t Read)」はシングルも発売されています。
映画「アイス・ストーム」に提供された曲なので同映画のサウンドトラックにも収録されています。
アルバム「ティン・マシーン」に収録されたバージョンは言うまでもなくロックだったのですが、シングルバージョンはアコースティックギターが効いていて、さらに陰鬱な曲になっています。
この曲はデヴィッド・ボウイの1999年のライブ盤「VH1 Storytellers」のディスク2(DVD)にも収録されています。
Vh1 Story Tellers (W/Dvd) image by Amazon
シングル盤と同じスローなバージョンで、1999年になっても、この曲をライブで演奏していたということは、ボウイにとっても特別な曲だったのではないでしょうか。
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ティン・マシーンは1989年のライヴで演奏した「アイ・キャント・リード(I Can’t Read)」を「Tin Machine – EP」に収めています。
Tin Machine E.P. image by Amazon
このバージョンはアルバムより幾分スローなバージョンですが、演奏はかなり崩れている印象です。
どの「アイ・キャント・リード(I Can’t Read)」も諦念を表現したものにはかわりないでしょう。
やっぱりアルバムバージョンが一番かっこよく、好きです。
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