平井さんの処女長編が「メガロポリスの虎」です。
平井さんはこの小説を書き上げるために大変苦労されたと何かの後書きで読みました。
サイバーパンク「メガロポリスの虎」
この作品は電脳社会を描いた平井和正最初の小説です。
スーパーコンピュータがコントロールする社会にあって大村やヴェスパがどのような役割を与えられていたのか、既に忘却してしまいましたが、他の平井作品にくらべて少し取っつきにくかったという印象があります。
この作品の原型は平井全集に分載されています。
すべて目を通しているはずですがこれも記憶に残っていません。すみません。
「月光魔術團」もサイバーパンクか?
こんな状態なのに何故この作品を取り上げたかというと、訳があります。
それは月光魔術團の世界です。(現在「ウルフガイDNA」6巻まで読了)
鷹垣人美の通う博徳学園は体育館の地下にチップガンを装備したコンピュータルームがあるんです。
このコンピュータ、マインドコントロールを可能にするマイクロチップをコントロールしているのでしょうか?
またこの学園には生徒を監視するための管制室がいたるところにあったりします。
この学園自体が電脳社会の縮図なのでしょうか?
月光魔術団の背景となる社会はすごく未来的です。主人公たちを取り巻く日常自体は現代的であるにもかかわらず、
背景は100年(?)ぐらい進んでる。
月光魔術團はタイトル的にはウルフガイの続編っぽいですが、
ひょっとすると「メガロポリスの虎2」なのではないでしょうか?
(以上 2000.1.31)
追記
「メガロポリスの虎」のあと、「サイボーグ・ブルース」や「アンドロイドお雪」といった素晴らしいサイバーパンク小説が生み出されました。
「サイボーグ・ブルース」は今でも傑作だと思います。
さらに「BLUEシリーズ」に発展した後、期待された続編は発表されることがありませんでした。
以下のページもご覧下さい。
サイバーパンクをキーワードに平井作品をまとめてみました。
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