Photo by Scott Cresswell
シンガポールGPにおいてフェラーリがダブル表彰台を獲得したことはF1界にとってポジティブなことです。
昨年はメルセデスの1強でチャンピオンシップはチームメイト同士で争われました。
1988年、1989年、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナとアラン・プロストのバトルと同等の競い合いなら面白いでしょうが、メルセデスは少し違いました。
この状況を変えるためには、競うべきドライバーのバトルが必要です。
その意味において、フェラーリ・ベッテルの活躍はF1三国志を実現するために一歩近づいたと言えそうです。
※この記事は2015年シーズン中のものです。2016年については既に様々な事実が明らかになってきました。以下の2記事が参考になると思います。あわせてご覧いただけるとうれしいです。(2015.12.29)
F1三国志 = F1三強時代
ここでいう「F1三国志」とは、三強が並び立ち、互いに競い合う時代を意味しています。
(古館伊知郎さんだったら、三強時代と言わずに三国志って言ってしまいそうですよね。それに習いました。)
ドライバーについては以下の3強で異論はないはずです。
- ルイス・ハミルトン
- セバスチャン・ベッテル
- フェルナンド・アロンソ
ではチームはどうでしょうか?
一つはメルセデスで間違いありません。
シンガポールGPの結果から見るともう一つはフェラーリでいいでしょう。
さて、最後の1チームはどことなるのかが問題です。
最後の一席を埋めるチームは?
そこに、マクラーレン・ホンダが来れば全く問題ありません。
ドライバーの三強が強いマシンをそれぞれに駆って、バトルを繰り広げるという夢のようなF1チャンピオンシップになることでしょう。
しかし、シャシーはレッドブルの方が良いかもしれません。
来年のレッドブルがどんなパワーユニットを載せるかがキーとなりそうです。
昨日のニュースで興味深かったのはアウディのF1参戦という報道です。
参照:アウディ、2018年にレッドブルとのF1参戦を決断との報道(F1-Gate.com)
しかし、3年後のことなので、来年のレッドブルはフェラーリPUが一番の選択肢でしょう。
参照:レッドブル、フェラーリとのF1エンジン交渉は“ポジティブ”(F1-Gate.com)
メルセデス・フェラーリ・レッドブルの三強時代なら…マクラーレン・ホンダはアロンソを放出すべき
フェラーリが順調にパワーユニットの開発を進め、レッドブルがフェラーリ・エンジンをつむという将来は非常に魅力的なパッケージです。
そうなれば、3番目のチームはレッドブルが有力です。
その場合、フェルナンド・アロンソがマクラーレン・ホンダにいてはF1チャンピオンシップは今ひとつ面白みに欠けます。
以下の様な図式がベストです。
- ルイス・ハミルトン(メルセデス)
- セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
- フェルナンド・アロンソ(レッドブル)
これなら理想的なF1バトルが展開されることは間違いありません。
F1を復活させるためにホンダは最強のシャシーを持ったフェラーリを超えなければならない
来年のドライバー・ラインナップはどうなるか分かりませんが、マクラーレン・ホンダがフェルナンド・アロンソを保持し続けるなら、F1を面白くするために、たった一つのことを成し遂げなければなりません。
それはフェラーリ・エンジンを超えるということです。
それもF1トップのシャシーであるレッドブルに載せられたフェラーリ・エンジンを超えなければなりません。
それができないのであれば、アロンソを放出して欲しい。
マクラーレン・ホンダが面白いF1を期待するファンのためにできることはどちらでしょうか?
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